トリチェリの実験




 

* 水銀取り扱い時は手袋を着用してください。

トリチェリの実験

気圧の大きさを最初に測定した人は、イタリアの科学者トリチェリです。彼は一方の端が詰まっているガラス管に水銀(Hg)をいっぱいに満たし、水銀が入った容器に逆立てれば、約76cmの高さまで水銀面が降りてきて停止するという事実を発見しました。

ガラス管の太さや傾きが変わっても、水銀の柱の高さは変わりません。これは水銀が入った容器の水銀面に作用する気圧と、ガラス管の中水銀の柱の圧力が同じであるためです。

様々な惑星の大気圧

1気圧は地球の標高0mから測定した標準気圧です。地表面から高く上がるほど、大気圧は減少して、宇宙空間では、「0」になります。
月は大気がないので、表面でも0気圧になります。
金星は濃い二酸化炭素の大気層のために、表面からの気圧が地球より約90倍程度であることが知られています。
火星には二酸化炭素からなる希薄な大気層があります。平均気圧は約0.006気圧程度で、冬になると、二酸化炭素が固体に昇華されるため、気圧が下がります。