コイル、チョーク、リアクトルとも呼ばれるインダクタは、電流が流れると磁場に電気エネルギーを蓄える受動的な2端子電気部品です。
インダクタは、交流(AC)電子機器、特に無線機器で広く使用されています。
*このシミュレーションは、マウスで押したときのみ動作します。
*モバイル機器の場合には、画面を押し続けると、画像の選択など、他のタスクが実行されるので、なるべくデスクトップやラップトップで実行してください。
*このシミュレーションは、実際に動作される回路をベースとしました(左の最初の回路を除く)。電源電圧は3V、インダクタは330μHを使用しました。電流調節抵抗は0Ωです。
ゆっくり点灯される回路
スイッチを押す瞬間、インダクタに電流が流れ、磁界の変化が発生します。インダクタは、この磁界の変化に対抗して逆起電力を発生させ、電流の変化を妨げます。つまり、インダクタは、電流の変化についての抵抗のような役割をします。この抵抗成分を「誘導性リアクタンス」といいます。
もし、スイッチを押し続けると、これ以上の磁界の変化はありませんので、インダクタの抵抗成分が徐々になくなり、最終的には導線の役割のみとなるのでLEDが点灯します。
一般的な回路では、LEDがゆっくり点灯している時間間隔が非常に短いです。したがって、ゆっくりと点灯される過程を目で観察することはほとんど不可能です。上記シミュレーションは、理想的な状況を想定したものです。
スイッチを押すと、少しの間だけ点灯される回路
スイッチを押す瞬間、インダクタは逆起電力で非常に大きな抵抗を持つものと同じになります。したがって、ほとんどの電流はLEDで流れます。
スイッチを押したままの時間が流れて、インダクタの抵抗成分が減少と、ほとんどの電流がLEDの代わりに、インダクタを介して流れていきます。
ちなみに、この回路はあまり安定していません。インダクタの抵抗成分が減少すれば、非常に強い電流が流れ、熱が発生するからです。
スイッチから手を離すと、少しの間だけ点灯される回路
スイッチを押すと、インダクタに磁場が形成される。
しばらく、スイッチを開くと、磁界の減少に反対して、インダクタに逆起電力が生成され、この逆起電力でLEDが点灯します。
LEDの接続方向が前とは異なることにご注意ください。