飽和水蒸気量の曲線 2




 

空気中の水蒸気

液体の状態の水は蒸発して空気の中の水蒸気に変わることができます。逆に、空気の中の水蒸気が再び水になることもあります。
砂漠のように湿気が全くなくて、非常に乾燥したところがあるのに対し、銭湯の空気のように、非常に湿ったところもあります。このように、空気の中に含まれている水蒸気の量は絶えず変化します。

空気に水蒸気が最大に含まれている状態を飽和状態といいます。飽和状態の空気1kgに含まれている水蒸気量や、空気1m3に入ることができる最大限の水蒸気量をgで表したものを飽和水蒸気量といいます。空気の中の飽和水蒸気量は気温が高くなるほど増加します。したがって暖かい空気は、同じ体積の冷たい空気よりも水蒸気を多く含むことができます。

相対湿度

空気が湿ったり乾燥したりする程度を湿度と呼ばれます。私たちが一般的に使用される湿度は「相対湿度」であり、飽和水蒸気量に対する現在の水蒸気量の比をパーセント(%)で表したものです。
日常生活での湿度を水蒸気の絶対値として定義することなく、相対的な割合で定義したのは、実際の生活の中で感じる湿度が「絶対湿度」よりは、「相対湿度」に近いからです。

\[相対湿度(パーセント )=\frac { 現在の空気中に含まれている水蒸気量(g/kg) }{ 現在の気温での飽和水蒸気量(g/kg) } \times 100\]

相対湿度を測定するためには、現在の気温での飽和水蒸気量と現在の空気の中に含まれている水蒸気量を知る必要があります。相対湿度は、空気中に含まれている水蒸気量が多いほど高くなります。また、飽和水蒸気量が多いほど低くなります。
したがって、空気の中に含まれている水蒸気量が同じでも、気温が上がれば、飽和水蒸気量が増加するため、相対湿度は低くなります。飽和状態には、現在の水蒸気量と現在の気温での飽和水蒸気量が同じなので、相対湿度が100%です。